シーズ紹介

13:30~15:20 体育館

システムデザイン学部・研究科ならではの先端的・学際的な研究シーズを、ショートプレゼンテーション形式で幅広くご紹介します。
※開始時刻は目安です。多少前後することがございますが、ご了承ください。

13:30~
「開会挨拶」
システムデザイン学部長 兼 システムデザイン研究科長 諸貫 信行
13:35 頃~
「ネット炎上の科学」
情報科学科教授 會田 雅樹

スマートフォンやインターネットの普及に伴い、個人間の情報交換が活性化し、通信ネットワークを介したユーザの行動が、ネットワーク内部にとどまらず現実の社会活動にも大きな影響を与えつつあります。ネット炎上はそのような現象の典型例と言えます。本発表は、ネット炎上の発生メカニズムを説明可能な理論モデルの展開についてお話します。

13:43 頃~
「コミュニティセントリックシステムに向けたソーシャルロボット開発」
情報科学科教授 山口 亨

人と人とをつなぐソーシャルロボットの開発における、センシング技術とデータ解析、知識獲得技術について紹介します。人の持つ知識を、センシングと連携したロボットインタラクションによって獲得することで、付加価値のある情報収集が可能です。例えば季節情報は地方やその年の天候によって異なりますが、ソーシャルロボットによってそのような変動する情報をアクティブに獲得することができます。

13:51 頃~
「大都市災害における災害情報共有化プラットフォームの研究開発」
電子情報システム工学科教授 朝香 卓也

大都市での大規模激甚災害の発生時には、通信基盤の維持と災害情報・避難情報の効率的な伝達が必須です。現在の技術では、必要とされる通信基盤の維持と高効率な情報伝達が十分にはできないという問題があります。この問題を解決するため「災害時においても頑健な情報ネットワーク基盤」「災害時におけるユーザの集団行動ダイナミクス」「災害時における重要情報協調フィルタリング技術」について研究開発をおこなっています。

13:59 頃~
「非接触・生体計測を用いた医用スクリーニングシステムの開発」
電子情報システム工学科教授 松井 岳巳

小型ドップラーレーダーなどを用いて求めた心拍・呼吸・自律神経活性などの生体情報を用いて、いくつかの疾患のスクリーニング・アルゴリズムを提案し、これを搭載した医用スクリーニングシステムを開発しています。10秒程度で感染の有無を判定し、感染症の流入を防ぐシステムを那覇や成田などの厚生労働省検疫所と共同開発し、また精神科医と共同で、うつ病発症に伴う自律神経失調傾向が判定できる椅子やスマートフォンアプリなどを開発しています。臨床医学的見地から、医用スクリーニングシステムを開発しています。

14:07 頃~
「エネルギーインテグリティーシステム」
電子情報システム工学科教授 清水 敏久

エネルギーの効率的活用を目指してパワーエレクトロニクス機器と情報通信機器を統合したスマートグリッドなどの大規模システムの研究開発が活発に行われています。一方で、パワーエレクトロニクス機器が発生する電磁ノイズが情報通信機器に動作障害を与え、システム全体の動作信頼性を損ねかねない状況があります。本フォーラムでは、パワエレ機器と情報通信機器の高度な電磁環境両立性に向けた最近の研究事例を紹介します。

14:15 頃~
「大規模データと統計的自然言語処理に基づく顧客要求の機械的抽出手法」
機械システム工学科教授 下村 芳樹

製品・サービスの顧客満足度を向上させるためには、多様な顧客の要求を正しく理解するための手段が必要です。しかしながら、従来の社会科学的アプローチでは、これを客観的かつ効率的に行うことが容易ではなく、その成否が実施者の技量や経験に強く依存するという問題があります。本研究は、これまで極めて属人性が高かった顧客分析に対して、新たな計算機支援を導入することで、より客観的な類型化や要求抽出を可能とします。

14:23 頃~
「IoT、医療、バイオのためのマイクロデバイスの製造」
機械システム工学科教授 楊 明

各種ナノ・マイクロ材料・加工技術を駆使したマイクロデバイスの製造技術、表面処理技術とこれらの技術を利用したマイクロデバイス開発事例として、金型内蔵センサー、イムノアッセイ用3D分析チップ、細胞刺激用デバイス、医療用金属マイクロポンプなどについて紹介します。

14:31 頃~
「微細加工技術のバイオ産業・医療応用展開」
機械システム工学科准教授 三好 洋美

多くの動物細胞は、足場に接着をして生存しています。細胞は足場の物理特性―マイクロ・ナノメートルオーダーの微細構造やかたさ―を感知し、応答して性質(増殖性・分化状態)やふるまい(運動性)を変化させることが知られています。この応答性を利用して細胞の分化状態・運動性・増殖性を操作する足場材料のデザインの確立を進めています。

14:39 頃~
「細胞レベルの力学状態評価手法の紹介」
機械システム工学科准教授 坂元 尚哉

我々の身体を構成する細胞は周囲の力学環境に応じて形態や機能を変化させ、生理・病理に深く関わることが知られています。応答を示す際、細胞は内部構造のみならず力学的な状態も変化させ、力学環境へ適応していると考えられています。本発表では、細胞の力学的な状態を調べる研究に用いられる微小な力や変形を評価する手法を紹介します。

14:47 頃~
「航空宇宙分野における分布定数系に対するGP/CPUの適用事例」
航空宇宙システム工学科准教授 田川 俊夫

時間や空間に依存するシステムを分布定数系といい、このようなシステムのダイナミクスは偏微分方程式によって記述されます。近年そのモデリングや解析があらゆる分野において求められており、解析を高速かつ高効率に実行するためにはGPUとCPUの双方の利点を融合させた並列計算が有効です。本発表では、航空宇宙分野における分布定数系に対するGP/CPUの適用事例を紹介します。

14:55 頃~
「超小型衛星のための共有系を有する分散型アーキテクチャの研究開発」
航空宇宙システム工学科教授 佐原 宏典

現在世界で活況な重量50kg以下の超小型衛星は、現状の単位質量当たりの開発費は従来とほぼ変わらず500~1000万円/kgであって、産業として自立する100~200万円/kgには程遠いです。本研究では、人工衛星に分散型アーキテクチャを適用し、さらに衛星各系の情報を蓄える共有系を設け、各系の開発を共有系との一対一の関係に限定して工数・工程を減じさせ、超小型衛星の低価格化を実現することを目指します。

15:03 頃~
「高効率最適化法と空力最適設計への適用事例」
航空宇宙システム工学科准教授 金崎 雅博
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実験に基づく空力制御デバイスの
最適化結果と近似曲面による設計
問題の可視化。
(写真は対象形状周りの流線)

空力など工学に関わる物理現象を高精度に考慮した機械設計において、最適な設計解を求めることは容易では無く、実験や数値計算を繰り返す必要があります。しかしながら、こうした設計は高コストであり、設計ループの効率化が望まれます。本発表では、実験、高精度数値計算とも低コストに組み合わせることができる最適化法と関連する最新の研究を紹介します。事例から、最適化アルゴリズムを実問題に適用する際のコツも解説します。

15:11 頃~
「デザインの時代」
インダストリアルアート学科教授 難波 治

機能や技術を低価格で市場に提供する時代は終わり、それらの機能や技術をどのように活かして新たなサービス価値として創造できるかが勝敗を別ける時代に入っています。この様な時代に生残るには戦略的なデザイン思考をベースとした企業戦略が必須です。当学科にはそれらを達成可能にするプロダクトデザインやグラフィックデザインを軸とした極めて有用な研究室があり、それらを率いる実務経験豊かなデザイナー陣(教授ら)は地域・企業に高く貢献することが可能です。

 
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