プログラムの詳細

グローバルスペシャルセッション 《ものづくり技術》
第3会場 【5B-1】 15:30-
テーマ「環境」と「コミュニケーション」に活躍する「電波」
発表者首都大学東京 教授
福地 一
概要日本の「電波法」では、国連の組織である国際電気通信連合(ITU)の定義に則り、周波数3THzまでの「電磁波」を「電波」と定義しています。この「電波」は、非常に広範囲に空間を伝搬し金属等で反射すること、アンテナを使えば容易に電気信号に変換できることから、1886年の電波の発見から、あっという間に無線電信・電話、ラジオ・テレビ放送、物体の検知(いわゆるレーダ)などに活用が図られてきました。現在では、携帯電話やディジタル放送に代表される無線通信分野、気象レーダや電波天文も含む電波計測分野などが貴重な電波資源を分け合っています。
ここでは、将来の電波活用例として、スーパーハイビジョンや立体映像を家庭に送ることが可能な次世代大容量衛星放送技術と、地球環境を昼夜天候によらず、高い空間分解能で、広域を瞬時に繰り返して観測できる衛星搭載合成開口レーダ(SAR:Synthetic Aperture Radar)の観測データ活用技術について研究状況を紹介いたします。また、将来の航空宇宙分野における電波活用技術について展望してみたいと思います。
概念図
【概念図】