プログラムの詳細

グローバルスペシャルセッション 《ものづくり技術》
第3会場 【5B-1】 15:10-
テーマスペースデブリとその回収技術
発表者宇宙航空研究開発機構 教授
中島 厚
概要1957年、人類初の人工衛星スプートニク1号が打上げられて以来、毎年数多くの衛星 が打上げられています。これら衛星は、その役割が果たした後も軌道上にそのまま放 置されるため、年々増加しています。また、残存燃料の爆発等により多数の破砕物が 発生します。これらの人工物体を総称してスペースデブリ「宇宙ゴミ」と呼んでいますが、その最大の脅威は、衝突に伴う運用衛星や宇宙ステーションの破壊や重大事故を 引き起こすことです。わずか数センチの大きさの物でも、衛星を壊してしまいます。 現在、軌道上には10cm以上の大きさのスペースデブリは12,000個以上あります。
本講演では、宇宙環境の安全性に対するスペースデブリ問題の概要を述べると共に、その危険性を低減するためのデブリ回収技術について述べます。具体的には導電性テザーによる軌道変換手法と技術的な問題等について展望します。
概念図
【概念図】